電気製品、クルマ、食料品・・・。やっぱり品質面で国産が安心できますよね。個人的な体験から自然故障が多かった国産スマホは例外としたいのですが・・とりあえず国産メーカーが安心なことに異論はありません。
そして、趣味でもある腕時計。これもクルマと同じでデザインは欧州系(ほぼスイス系ですが)のメーカーが好きで使っていますが、コスパが高く安心なSEIKOの時計も使っています。特に海外向けモデルが自分の体格にも合っていて好みにハマるのが多いですが、結局クルマと同じでわりと雑食系です。
前置き長くなりましたが、本日はひょんなことから自分が預かることになった国産アンティーク時計についてです。
さて、この時計ですが見たとおり女性用です。SEIKOの時計は裏蓋にある製造番号でいつ頃製造されたものか分かるのですが恐らく1970年代(1974年?)の製造と思われますので推定で約40年前のものになります。試しに動かしてみたら日差30秒〜1分くらいはキープ出来ているようですのでまずまずかと思います。最近時計の電池が切れて交換を頼まれた際に何本かある時計の中に混じっていて初めて持っているのを知りました。
ちなみにSEIKOのHiーBEAT・・・これは時計マニアの食いつくところです(笑)(一秒間に10振動のタイプです。機械式は6振動や8振動が多く、耐久性や技術的難易度から10振動はとても少ないタイプです。ちなみにクォーツは32,768振動ですが、振動数が多いほど時計が正確で狂いにくいという理屈になります。マニアックなのでこのぐらいにしておきます。)
『クルマ探しはこちらから→ www.car-makotoya.jp』
聞けば元の所有者は私の叔母(母の義姉)にあたる人で母親が形見分けで持っていたのだそうです。さほど時計に興味を持っていない母親は手巻きということを知らずに壊れていると思っていたらしく、街の時計屋に持っていって修理の相談をしたら古すぎて断られたんだとか・・・。そして価値も知らずに放置プレーです。
形見だけど手巻きも面倒で使い切れないからお前が持っていろという話でまとまり、結局自分がコレクションの一つとして預かることになったという経緯になります。
40年の時を経ても乾いた良い音で動いているSEIKOのムーブメントの信頼性のレベルが高いことを再認識します。これが日本の工業製品の良さの真髄かもしれません。真面目にしっかり作ってあるものは長持ちします。マニア目線ですけど・・(汗)、手巻きとは言え女性用の小さいケースに収まるHi-BEATのムーブメントを開発していたという点が素晴らしいんです。
でも、例えばロレックスのアンティークのように趣味・嗜好品としての価値はないので高値が付くことはありません。この辺がブランド力や歴史というものの違いです。時を知るという実用面では何ら差がないのですが・・。
女性用ですし、自分が使うこともないですが、せっかく時計好きの元に来てくれたので定期的に動かして大切に保管していきたいと思います。
本日もお付き合いいただきありがとうございました。
じっくりとオーダーメイド感覚であなただけの一台を見つけます。