前回のブログで車のリースの概要について説明をしました。

自営業、個人事業主は個人or法人のどちらになるか?という点を補足しますと、事業の経費として計上してしまえば原則として法人と同等の扱いになります。詳細はご担当されている税理士にご相談いただくのが良いと思います。

さて、月々の支払を抑えられるということで最近目にすることの多い「残価設定型ローン(クレジット)」についても少し説明しておくことにします。なお、オートリース、カーリースなど呼び方は色々あるのですが、本ブログでは新車リース又は単にリースという文言を使用いたします。

新車リースの見積依頼をされるお客様はディーラー見積との比較をされていることが多いのですが、恐らくこの残価設定ローンと比較をされているケースも多いと思います。新車に半額で乗れる、50%ローンといった宣伝文句をご覧になったことがあると思いますが、これが残価設定型ローンになります。

前回も「リースは残存価格を設定」という主旨の内容を書きましたが、そもそも残価設定型ローンはリースをモデルにして商品設計がされています。3年ないし5年程度の期間の返済が終わったら買取るか手放すかの選択を迫られます。そして、手放す場合は中古車としての査定価格と残存価格を比較して精算となります。走行距離や内外装の状態などにより査定価格が想定より低い場合は差額を支払う可能性が生じます。このあたりがトラブルの原因になるという話も耳にします。(概要説明です。詳細は各クレジット会社により異なりますので別途ご確認ください。)

要はローン元本を少なくして月々の支払を低くする代わりに、全部お客様のものにはなりませんよというという立付けになるわけです。とにかく月々の支払を安く新車に乗りたいという観点のみで見てしまうとリースだろうがローンだろうがある意味どっちでもいいのかもしれませんが・・・。

唯一違うとすれば新車リースに関しては、取決めたリース期間終了後は延長リースを1年単位で設定できることが多いので柔軟性はあるでしょうか。また、新車リースの多くは月間走行距離を指定することが多いので使う分だけ利用料を支払う(もしくは使う分だけ購入する)ことが出来るので利用状況によって支払額をコントロールできて、頭金や購入資金は必須でない点は利点のようにも感じます。(個人の方であればボーナス併用で月々の低くという方法も可能です。)


残価設定型ローンをご利用になる場合は注意事項を確認いただき、最悪の場合どうなるのかということも視野に入れつつご検討されることをお奨めします。当たり前の話ですが、本来200万円する新車が100万に値引きされて買えるわけではありません。負担を少なく新車に乗れるのは確かにうれしいことですが、元本を少なくする分提供する側(クレジット会社等)もリスクを背負っていますので約款等をしっかり確認されたほうがよろしいと思います。

また、過去の実例として「ディーラーの下取り値引きを含めた残価設定型ローンの見積(毎年の自動車税は含まず)」と「下取り値引きは含まない新車リースの見積(毎年の自動車税も含む)」を比較されてリースは高いと判断されてしまったケースがありました。残価設定型ローン、新車リースのどちらにするかは最終的にはお客様のご判断ですが、試算条件はできる限り揃えて比較をしていただくのが望ましいと感じました。

最後に、法人様、自営業・個人事業主様がお仕事でお使いなる車については前回申し上げた会計処理や財務面のメリット、管理負担軽減という点も踏まえて残価設定型ローンよりリースのほうが使い勝手が良いと思われます。(最終的には値段勝負ということもあるかもしれませんが・・・。)


次回は残存価格などについて少し掘り下げてみたいと思います。